2013年3月30日土曜日

さよならハイウェイ



We found love in hopeless place
って画面の中のお姉さんが歌ってた
こういうのが流行ってるのってあなたはわたしに聞いたので
そうだねって言った
あなたはすこし不機嫌になって
「hopeless placeにある愛はたぶん愛じゃないよ」
ってちっちゃな声で言った 


日が あった


わたしは山形がとても好き
というよりも、わたしの身体の下腹の奥底でうごめくぐちゃぐちゃは、山形が好きだった
土地と身体の相性にわたしの意思は関係がない
ことが分かったので、わたしは山形がとても好き
すこし元気になりました

2013年3月29日金曜日

春の月は水がたまる



「どうしてふつうに生きてるだけなのに色々な人を傷つけてしまうんだろう」
「それはね、きっとなみさんの一生の課題なんじゃないですか」

基本的に産まれたときからずっと生きずらいけど生きやすい人生に納得がいくほどまだ何かを見ちゃいない

















・引っ越しに関する諸々の人間生活的な手続きをしたあと、手芸屋さんに寄って、20歳くらいからとてもよく面倒を見てくれたおばさん(おかあさんとよんでいる)がいる喫茶店へ行った
「きちんと」つくってあるピザトーストとオープンサンド 山の上の燻製工房から届いてるベーコンと、おかあさんの庭でとれる野菜がのっている
本当に美味しいたべものは、どうして決まって、とてもきれい
地球とか月とかが誰かによってつくられたものだとしたら、それは「きちんと」つくられたのだろうなと思った

・明後日に東北を出ると言ったらおかあさんは手紙を書くねって言ってくれて、それがとても嬉しかった
何かに困っておしゃべりをしに行くと、必ずヒントをくれたひと
顔の皺がとても美しいひと
愛のひと
生かされた 絡みあって 様々が様々に

・世の中は何もかも整備されていて、ちょっとよくわかんなくて、ちょっとつまんない
整備されていないものの方がおもしろいし愛しい
大学生と話をして本気で泣くおかあさんがいる喫茶店とか
ビールをだばだば、こぼしながら運んできてくれるおじいちゃんが一人でやってる焼き鳥屋さんとか
天井で電車が走ってるイタリア料理屋さんとか
網から煙が出ると厨房から怒りにくるおじさんがやってる焼肉屋さんとか
すごく、なんか、そっちの方がいい

・おかしいことをおかしいと言うと殺されることを知ってる
10歳のときに教室で殺されたから知ってる
でもねーなみねーいま8歳だから関係ないのーーーーー
マリファナが好きだけどそこそこ稼げるミュージシャンを黙認して社会からうまく包み隠す日本の業界とか、変なのー
そういうあれやこれを崇拝するひとたちに、わたしやわたしのつくるものがどれだけ最悪かなんて話をされても傷つかない程度にはタフでいたい
一生かかったって、シラフのままで生まれる前にまで戻ろう、と、おもった、去年の夏

・美しい女の子はとても美しい写真をくれた
月がきれいだとか、光が稲穂に満ちてたり、海が朝を鳴ってたり
そういうものをくそったれみたいに部屋に並べて生きて死ぬ人生がいい



2013年3月28日木曜日

かみさまの眼は青かった


2時間お湯のなかにいていろいろなことがすっきりして、それと同時にいろいろなことに腹が立ったのでブログをつくろうと思って、でもどこのブログが心地よいのかわからなくて、だから自分がいちばんに心地よいと思う日本語をつかう女の子が居る場所にした
佐々木里菜という子で、写真を撮ってる
素敵な人やかわいい子はいくらでもいるけど、美しい人はそんなにいない、彼女は美しい とても
そうやって 髪の毛をドライヤーで乾かしながら ここは生まれた

きのうは一日にふたりのお父さんと会って、ひとりはわたしの肉体をつくったひとで、そのひとは「盆暮れ正月は実家に帰ってこい」と言った。もうひとりには「もう帰ってくるな」と言われたので、盆暮れ正月は絶対に顔を出しに来ようと娘は思った

帰ってくるなという方のお父さんは隻眼で、60歳を過ぎていて、でも誰よりも柔らかい脳みそで世界を見渡す
「目がきれいだとか、瞳がまっすぐだとか言う奴は信用ならん」と父は言うけれど、幼稚な反論にすら本気で怒って睨んでくる、あんなにも真冬の川みたいに透き通る目をわたしは他に知らなくて、そんな目でそんなこと言われてもな、と娘は思ったけど口には出さなかった、来世で言おう

18歳のときには22歳なんてどんなに大人だろうと思ったけど、気付いたら8歳くらいになってる
それを真冬の川みたいな父に言ったら
「自分に自信がついて素直になっただけだ、思春期みたいに自分に自信のない人間は取り繕って自分を隠す、だからおまえはすこし大人になったんだよ」
と言われた

何もしなくても、時間はつみかさなって、生きた数字は増えてく
にんげん が便利に生きるためにつくったカウントでしかないのだなと、深夜2時まで22歳ふたりとお酒を呑んでもからりと歩く62歳を見て
長生きしてね 白杉さん きっといつかとびきりの音楽をプレゼントするから

四年間、家族みたいな時間を過ごして、何かしらの尊いかもしれないものを一緒につくった友人たちは、ほとんど東北を出て行った
五日後にはわたしも出て行く
携帯に残ってたアドレスをぜんぶ消した
本当に本当に好きなひとにはまた会えるって知ってる それは今のカウントを飛び越えた場所かもしれなくて、でもまた会えることだけを知ってて、たぶんわたしはずっとずっとそうやってきてここに居た、ということも知ってる
色々な事情でここから去って行った人たちすらもまた

みんな本当はぜんちぜんのう なんだよ 本当だよ

あー
Facebookとか本当に窮屈で退屈で馬鹿みたいに便利だ
iPadがやけに明るいと思ったら満月だった
「月齢に甘えんな」と、後輩の女の子が言っていたことを思い出した